もうすぐ夏!海!プール!ラッシュガードの選び方
関東も梅雨にはいりました。
ご家庭ではそろそろ学校プールの準備が始まったのではないでしょうか?
数年前まで区内の小学校に委託され、夏休みプール教室で子供たちへ指導をしておりました。
その時に気になっていた「ラッシュガードの選び方」について書き残しておきたいと思います。
安全に学校プールを楽しんでいただけるように、参考にしていただければ幸いです。

<ラッシュガードの選び方>
〇身体にピタリフィットしたもの。
水着のサイズより小さめの場合もある。
〇袖口は手首まで。
それ以上の長さは泳ぐ時邪魔になります。
〇パーカータイプはダメ。フードは無。
お友達が誤って引っ張ったり、排水溝などの事故になりかねません。
〇ジップアップは着脱しやすいですが、フィット感は落ちるので△。
〇ウエスト部分や首元に結び紐などある物も事故につながりかねないので選ばないようにしてください。
以上が、注意してほしい点になります。
以下、その理由を述べておきます。
ラッシュガードとは何かと言うと、サーフィンなどのマリンスポーツで着るスイムウエアの一つです。「Rash(ラッシュ)」は医学用語で“発疹、かぶれ”という意味ですが、サーフィン用語では“擦り傷”という意味です。「Guard(ガード)」で“擦り傷などの怪我から身を守るため肌をガードするという意味をもっています。
海やプールなど、水に濡れる環境や日差しの強い環境で擦れや日差しから身体を守る薄手の上着、これがラッシュガードです。
ラッシュガードは薄手で、ポリウレタンやポリエステルなどの生地でできています。
薄手なのでウエットスーツのインナーとしても利用できます。ウエットスーツを着るとかぶれてしまうといった肌の弱い方はラッシュガードを着ることで肌とウエットスーツの摩擦を抑えるたり着脱も容易になります。

最近では「着る日焼け止め」といわれる程、マリンスポーツ以外のスポーツやウォーキング、サイクリング、ガーデニング、スポーツ観戦など炎天下に長時間いる場合の紫外線対策として使う方も増えています。速乾性と伸縮性に優れUVカット効果もあるので日常使いされている方も多いですね。
そこで注意していただきたいのは
“学校プールで紫外線対策にお子さんへラッシュガードを用意される場合、身体にピタリと合ったサイズの物をお願いいたします”
ビーチやプールサイドでのみ着る用のラッシュガードでしたら、袖も指先まで隠れた方が紫外線をガード出来ますが、泳ぐ時には洋服を着て水に入るのと同じになってしまいます。
「着衣水泳(※1)」を経験したことのある方は分かると思いますが、洋服で水に入ると泳ぐことは危険です。万が一着衣で水に落ちた場合は、体力を奪われないように「背浮き」のまま浮いて救助を待つが鉄則。学校プールは“泳ぐこと”になりますから、適切ではありません。
水に入ると水圧で空気が入り、緩い物を着ているとさらに緩々になります。水着はワンサイズ小さめくらいを選ぶくらいでも丁度良いと言われています。その上に着るラッシュガードも同じで、小さめをお選びください。私はSサイズの水着を着用しますが、遠泳用に購入したものは子供用の150でした。
※1)着衣水泳:一般的な洋服など日常的に人々が陸上で着ている衣類を着たまま、海や河川、湖、プールなどで泳ぐことである。 また、特に水難事故対応策の一つとして行われる際は「UITEMATE」の合言葉または「背浮き」の用語で呼ばれている。

その他、水着のゴム紐が外に出ていないか一人ひとりチェックしています。
プール初回にゴーグルが劣化して壊れてしまうことがよくありました。これは親御さんが事前にチェックしてあげてください。
指圧とは直接関係ありませんが、「健康寿命(※2)」国民一人ひとりが健やかで心豊かに生活できる活力ある社会を実現し、社会保障制度を持続可能なものとするために水泳はとても良いと言われています。水着が恥ずかしい方もラッシュガードで隠せる時代に。
これを機にプールへ足を運んでみてはいかがですか?(^^)
※2)健康寿命:2019(令和元)年における我が国の平均寿命は男性81.41歳、女性87.45歳
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