世界マスターズ水泳選手権 九州大会① ライバルは西山アナ⁉ 結果はNT⁉
更新日:2023年8月23日
2023年8月2日(水)~11日(金)の10日間、世界マスターズ水泳選手権 九州大会が開催されました。

福岡市、熊本市、鹿児島市の計6会場で競泳や水球、飛込など5種別63種目が行われ、約100の国や地域から8,000人を超える水泳愛好者などが参加いたしました。
日本開催は東京開催以来なんと37年ぶり。
競泳は福岡市にあるマリンメッセ福岡A館と総合西市民プールの2会場で、会場・日ごとに男女分かれて行われました。

年齢と種目ごとに参加制限タイムがあり、ギリギリクリアしていた50m自由形に私もエントリー。
人生初、一生に一度(!?)かもしれない世界マスターズ水泳大会に参加を決めました。
選手としての参加と同時に、トレーナーとしても帯同、その他普段治療院へ通って下さっている選手の最終調整(メンテナンス)も行うなど、1週間前から忙しくしておりました。
私のように1種目の参加ですと、試合前1週間以内に施術、その後1・2回泳いで緩めた筋肉を一度締める。
この“締める”が大事で、万が一泳ぐ時間が無ければ、試合当日にアップを多めに短いダッシュを入れてその場で締めることをお勧めします。そうしないと、フワフワして自分の身体に力が入りません。
逆に施術後に強度の高い練習をし過ぎてしまうと、ピークが試合前にきてしまって、当日は平凡なタイムになったり、練習後に経験したことのない筋肉痛になったりと、施術のタイミングとその後の練習は大切になってきます。
仮に、試合前に施術が出来なくて前日や当日に施術となると、今度は緩めすぎると力が入らなくなってしまうので、芯の部分をわざと残し、気になる箇所は取り切る。ここが選手との信頼関係が問われる瞬間でもあります。
開催期間10日間のうち、4~5種目エントリーした方でも、今回はほぼ皆さんが1日1種目か、多くても2種目。旅立つ前日に治療院へみえた方、3日前にみえた方、そして私自身のメンテナンスは試合の4日前、旅立つ2日前に師匠へお願いしました。
1年前から参加を心に決めて準備、調子は上々。2週間前のタイムに少し不安もありましたが、水着も新調し、師匠の「いい仕上がり」のお墨付き。身体の調子は10段階中9か10(良いが10、悪いが0として)でした。

前述した通り、1週間前から忙しく施術後に一度も泳げず現地入りしたので、試合前日に会場となる総合西市民プールでアップ。この時も肩は回
るし腰も浮く。調子は悪くありませんでした。
試合当日はレースの6時間前には起きていたし、朝ごはんも食べ、直前はやや空腹程度に。身体が重く動きが悪かったので、いつもより多めにアップをしました。
30分前にアミノバイタル摂取。

水深3m、水温は26~27度。
招集場がアッププールの横になっていて、これが蒸し風呂のような暑さ。
これは全選手共通なので言い訳にはなりません。
試合慣れもしてきて、最近はスタート台へ上がっても足は震えなくなりました。
と、思っていたのにやはり気持ちが動揺、緊張で過呼吸にでもなっていたのでしょう。25m過ぎた辺りから全身が動かなくなりました。最後の10mで苦しいのは毎度のことですが、半分過ぎから苦しくて、苦しくて。
結果は「NT」(※1)。
<今回練習と施術の流れ>
5日前 練習通常強度(2,000m前後の練習)施術
4日前 練習なし ◆施術
3日前 練習なし
2日前 福岡入り マリンメッセ福岡観戦
前 日 夕方試合会場で練習(1,000m前後最終確認)
当 日 6時間前起床2時間前アップ30分前着替え
<こうしていたら・・・の改善案>
5日前 練習通常強度(2,000m前後の練習)
4日前 練習なし ◆施術
3日前 練習強度中
2日前 福岡入り マリンメッセ短時間観戦。ホテルで移動の疲れを取る。
前 日 夕方試合会場で練習強度小~中最終確認
当 日 6時間前起床2時間前アップ30分前着替え
<反省すべき点>
・飛行機の移動に慣れていないので、中一日あった間に体力回復を優先すべきだった。
・雰囲気にのまれるチキンぶり。
・前日の朝お腹を壊し(クーラー?)、西プールへの移動失敗。
私のようなアマチュアスイマーの失敗は良いとして、プロで戦っているアスリートの失敗は許されません。
許されないような風潮、プレッシャー。
練習も十分積んで、体調もバッチリ、期待を背負ってレースに挑んで、結果を出すことがどんなに難しいか。結果をだすアスリートたちの凄さを実感しました。
トレーナーとしては、当日に選手が100%の力を発揮できるようにアシスト。身体だけでなく精神面でも影で力になれるように選手と共に歩みます。
自分は選手よりアシストする側の方が向いている気は致しますが、心を折らずに競泳を続けていきたいと思います。
レース直前に同じ組で泳ぐメンバーで記念写真を撮ったり、アップ中に外国の方とカタコト英語とジェスチャーでコミュニケーションをとったり、入場ゲートで記念撮影などなど。
普段の試合とは、ひと味違った光景でした。
年齢区分は違いますが、ベストタイムも今回の目標タイムもほぼ同じのフジテレビ西山喜久恵アナですが、見事38秒.40。完敗です。忙しい仕事の合間に、素晴らしいですね!
レースの後は、友人や

チームメイトと世界大会の雰囲気を体感、福岡の美味しい物を堪能。
スタートリストが出た時点で上位入賞を狙える位置にいた選手の(大)活躍の様子を記述していきます。
どうぞ、お楽しみに。
(※1)NTとは、NO TIME:記録なし(要綱より)

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